編集部の視点
今週の量子技術動向において最も際立ったのは、日本の量子ハードウェア開発における「実用化への加速」と「資金の大型化」です。
資金調達では、光量子コンピュータの開発を進めるOptQC株式会社がシリーズA2ラウンドで総額70億円という大型調達を実施し、複数のCVCやファンドからの出資が集中しました。これまでのシード〜初期フェーズから、実機の社会実装や商用化を見据えた本格的な資本投下フェーズへと日本の量子スタートアップが移行しつつあることを象徴しています。
ハードウェアの進展という点では、日本初のフルスタック中性原子量子コンピュータ「春海」の稼働発表が大きなトピックとなりました。光量子・中性原子という、従来の超伝導方式とは異なる有力なアプローチで国内の独自エコシステムが着実に形作られています。
さらに、QuEraによるAIを活用した制御サブシステムの自動化、耐量子暗号(PQC)に対応した実用ソフトのリリース、ダイヤモンド量子センサーを用いた教育プログラムなど、基礎研究から応用・セキュリティ・人材育成に至るまで、産業の全レイヤーで重厚な動きが見られた1週間でした。
資金調達(7件)
- 8月24日 サステナビリティ課題解決ファンド1号投資事業有限責任組合から、OptQC株式会社に出資いたしました。
- 8月25日 光量子コンピュータの実用化を目指すOptQC株式会社、シリーズA2ラウンドでの第三者割当増資により総額70億円の資金調達を実施
- 8月25日 光量子コンピュータを開発するOptQCに出資
- 8月25日 光量子コンピュータの実用化を目指すOptQC株式会社、シリーズA2ラウンドでの第三者割当増資により総額70億円の資金調達を実施
- 8月25日 住友商事のCVCが、光量子コンピュータを開発するOptQC株式会社へ出資
- 8月25日 光量子コンピュータの実用化を目指すOptQC株式会社に出資
- 8月26日 光量子コンピュータを開発するOptQC株式会社へ追加出資
その他(5件)
- 8月24日 製造業での量子コンピューター活用に向けた基盤アルゴリズムを開発
- 8月24日 世界の量子ドット市場、2032年に451.4億米ドルへ成長、CAGR 19.8%を予測
- 8月25日 当社講師が小中学生向け教育イベント「Engineers meet Girls!!」に登壇、ダイヤモンド量子センサーの体験プログラムを実施
- 8月27日 日本初のフルスタック中性原子量子コンピュータ「春海」が稼働
- 8月28日 QuEra Computing、量子コンピュータの重要サブシステムをAIで自動化
製品・サービス(3件)
- 8月26日 【士業実務DX】耐量子暗号に対応したWindows用ファイル暗号化・復号ソフト「クリプタンPQC永続ライセンス(3年利用保証)」販売開始
- 8月27日 現在、調整局面ではあるものの年初来30%近く上昇している日経平均株価です。「国策銘柄」やテーマ性のある株は注目の的です。今回は重工業とハードテックを軸に「見るだけでも楽しい株式銘柄本」を発売します!
- 8月30日 1200体超のAIスウォームが1年分の開発を1日で終わらせる – コスト1/100、擬似量子オーケストレーター「Fuga」クローズド・リリース開始
政策・公的支援(1件)
人事・組織(1件)
本ダイジェストは、当編集部が巡回している発信元RSS(企業・大学・研究機関・政府)から、量子技術に関連する発表を機械的に収集し、週単位でまとめたものです。収集対象の網羅性は保証されません。各項目のリンク先は発信元の原文です。